ドロサンテマム蜜橘の育て方|輝く多肉植物を美しく管理するコツ

ドロサンテマム 蜜橘 育て方1
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こんにちは。プレミアム多肉の世界 運営者のTです。

園芸店やSNSで、まるで砂糖をまぶしたように葉がキラキラと輝く不思議な植物を見かけたことはありませんか。ドロサンテマム 蜜橘という名前の多肉植物なんですが、その宝石のような美しさに惹かれてお迎えしたものの、詳しい育て方がわからなくて困っている方も多いかもしれませんね。

実は、ネットで検索しても同じミカンスという名前を持つ別の観葉植物ばかりが出てきてしまい、正確な情報にたどり着くのが意外と難しいんです。この植物は南アフリカ原産のちょっと珍しい種類なので、日本の気候で美しく保つにはいくつか大切なポイントがあります。でも安心してください。

基本さえしっかり押さえておけば、初心者の方でもあの幻想的な輝きを維持したまま、元気に育てることができますよ。

この記事のポイント

  • ドロサンテマム蜜橘とフィロデンドロンの違いを明確に理解できる
  • 日本の気候に合わせた水やりと置き場所の最適解がわかる
  • 茎が伸びる徒長の原因と切り戻し剪定の方法を学べる
  • 挿し木による増やし方や季節ごとの管理方法を習得できる
目次

失敗しないドロサンテマム蜜橘の育て方の基礎

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お迎えしたばかりの時って、「枯らしてしまったらどうしよう」とドキドキしますよね。特に蜜橘は、その名の通り蜜のような艶やかさと、ガラス細工のような繊細さを持っているので、余計に心配になるその気持ち、痛いほどよく分かります。私自身も最初は、ちょっと触れるだけで壊れてしまいそうで、おっかなびっくり世話をしていました。

実は、ドロサンテマム蜜橘の栽培で失敗してしまう最大の原因は、「植物自体が弱いから」ではありません。そのほとんどが、「普通の観葉植物と同じように扱ってしまうこと」にあるんです。この植物の故郷は、南アフリカの乾燥した大地。つまり、日本の湿潤な環境とは真逆の場所で進化してきた多肉植物なんですね。

でも、身構える必要はありません。「故郷の環境」をイメージして、ほんの少し管理のコツを掴むだけで、驚くほどたくましく元気に育ってくれます。ここからのセクションでは、私が数々の失敗(笑)を経て辿り着いた、絶対に外せない栽培の基本ルールについて、初心者の方でも迷わないように噛み砕いてお話ししていきます。これさえ押さえておけば、もう怖がる必要はありませんよ。

キラキラ輝く多肉植物ミカンスの特徴と魅力

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ドロサンテマム・ミカンス、通称「蜜橘(みつみかん)」の最大の魅力は、なんといってもその葉の表面全体が宝石のようにキラキラと輝いている点ですよね。初めてこの子を実物で見たとき、私は思わず「えっ、これ誰かがスプレーでラメを吹き付けたのかな?」と本気で疑って指で触ってしまったほどです。

この砂糖菓子をまぶしたような美しい輝きの正体は、「塩嚢細胞(えんのうさいぼう:Bladder Cells)」と呼ばれる、表皮細胞が変化した特殊な水泡のような組織です。ただの飾りではなく、過酷な自生地で生き抜くための重要なサバイバル機能を持っています。

  • 日傘の役割:強烈な太陽光を乱反射させ、葉の温度上昇を防ぐ。
  • 貯水タンクの役割:乾燥した環境でも水分を保持し、自身の身を守る。

エケベリアの「お粉(ブルーム)」とはまた違い、光の当たり具合によってダイヤモンドダストのように鋭く輝いたり、朝露のように瑞々しく見えたりと、時間帯によって表情を変えるのが本当に幻想的なんですよね。

名前の由来もロマンチック
属名の「ドロサンテマム(Drosanthemum)」は、ギリシャ語で「露(Drosos)」と「花(Anthos)」を組み合わせた言葉です。まさに「露をまとったような花」という意味で、この植物の特徴を完璧に言い表していますよね。

また、どうしても葉っぱのキラキラに目が行きがちですが、春に咲かせる「花」の美しさも格別です。マツバギクの仲間らしく、花弁には金属的な光沢があり、中心が黄色で外側に向かって鮮やかなオレンジや赤にグラデーションする「バイカラー」の花を咲かせることが多いんです。

普段はクールなシルバーグリーンの姿なのに、春になると情熱的な色の花で株を埋め尽くす。この「静と動」のギャップにやられて、ドロサンテマムの沼にハマる人が後を絶たないんですよ。

観葉植物フィロデンドロンとの違いを見分ける

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「ミカンス 育て方」で検索すると、よくハート型の葉を持つツル性の植物が出てきませんか。あれはサトイモ科の「フィロデンドロン・ミカンス」という全く別の観葉植物なんです。名前が似ているので本当にややこしいですよね。

特徴ドロサンテマム・ミカンス(蜜橘)フィロデンドロン・ミカンス
分類ハマミズナ科(多肉植物)サトイモ科(観葉植物)
見た目細かい粒状の葉、キラキラしているハート型の薄い葉、ビロード状
好む光直射日光(強め)明るい日陰(レースカーテン越しの光)

もしお手元の植物が「粒々とした多肉質な葉」であれば、それはドロサンテマムです。育て方が正反対に近いので、情報を探すときは必ず「多肉植物」「ドロサンテマム」というキーワードをセットにするのがおすすめですよ。

成長を促す日当たりと置き場所のポイント

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ドロサンテマム蜜橘をあの宝石のような姿で維持するための最重要ポイント、それはズバリ「直射日光」と「風」です。水やりや肥料よりも、とにかくこの「光の強さ」が仕上がりを左右すると言っても過言ではありません。

というのも、前のセクションでお話ししたあのキラキラした「塩嚢細胞」は、強い日差しから身を守るための日焼け止めのような役割をしているからなんです。つまり、「日差しが弱い環境だと、植物が『守る必要がない』と判断して、あの輝きを失ってしまう」ということなんですね。日照不足だと、ただの緑色のヒョロヒョロした草になってしまいがちです。

ですので、基本的には春から秋にかけては「屋外」で管理するのがベストかなと思います。雨ざらしは避けたほうが無難ですが、しっかりと太陽の光を浴びせることで、粒がキュッと締まった、密度の高い美しい株に育ってくれますよ。

室内で育てたい場合の裏技
どうしても室内でインテリアとして楽しみたい場合は、以下の工夫が必要です。

・南向きの窓辺で、ガラス越しではなく網戸越しにする(ガラスは紫外線をカットしてしまうため)。
・植物育成LEDライトを導入して、至近距離から光を当てる。

私の経験上、窓辺に置くだけではどうしても徒長しやすいので、サーキュレーターで風を送りつつ、光量を確保するのが成功の鍵です。

真夏の西日は「根が煮える」原因に
直射日光が大好きな蜜橘ですが、日本の高温多湿な真夏だけは例外です。特に夕方の西日は、気温のピークと重なって鉢の中の温度を急激に上げてしまい、根っこがお湯で茹でられたような状態(煮え)になって枯れる原因になります。


7月〜9月中旬頃までは、直射日光を避けた「風通しの良い明るい日陰」に移動させるか、50%程度の遮光ネットを使って、柔らかい光に変えてあげるのが安全です。

根腐れを防ぐ水はけの良い土の配合と選び方

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多肉植物全般に言えることですが、特にドロサンテマム蜜橘は「湿気」が大の苦手です。原産地の南アフリカでは、岩の隙間や砂利混じりの乾燥した土地に生えています。そのため、日本の黒土のような保水性の高い土に植えてしまうと、根っこが呼吸できずに窒息し、あっという間に根腐れを起こして溶けてしまいます。

一番手軽で失敗が少ないのは、ホームセンターなどで売られている市販の「多肉植物の土」や「サボテンの土」を使うことです。パッケージに「排水性重視」「根腐れ防止」と書かれているものを選べば、まず間違いありません。

ここがポイント:粒の硬さを見る
同じ「多肉植物の土」でも、指で潰すと簡単に粉になってしまうような柔らかい土は避けたほうが無難です。水やりを繰り返すうちに土が固まって(微塵が詰まって)、水はけが悪くなるからです。「硬質赤玉土」などが使われている、粒が崩れにくいものを選ぶのがコツですよ。

さらに、私が普段行っている「より元気に育てるためのひと手間」もご紹介しますね。市販の土をそのまま使うのではなく、少しアレンジを加えるんです。

T流!排水性最強ブレンド
市販の多肉植物の土に、「日向土(ひゅうがつち)」や「軽石」の小粒を2割〜3割ほど混ぜ込みます。

こうすることで土の中に物理的な隙間ができ、水やりをした瞬間にジャーッと水が抜けるようになります。この「水が抜ける時に、新しい空気が土の中に引き込まれる」という循環が、蜜橘の繊細な根を守る一番の秘訣なんです。

「花と野菜の土」はNG?
一般的な草花用の培養土(ふわふわした土)は、蜜橘には保水力が高すぎます。もし手元にこれしかない場合は、軽石やパーライトを半分くらい混ぜて、極端に水はけを良くしてから使うようにしてください。そのまま使うと、特に夏場に蒸れて枯れるリスクが高まります。

季節で変える水やりの頻度とタイミング

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「多肉植物の水やりって、少なければいいんでしょ?」と思われがちですが、実はドロサンテマム蜜橘の場合、それだけでは不十分なんです。大切なのは量よりも「メリハリ」です。

この植物は、季節によって水を「ゴクゴク飲みたい時期」と「今は一滴もいらない時期」がはっきりと分かれています。ここを見誤ると、根腐れしたり干からびたりしてしまうので、私が実践している季節ごとのルーティンを詳しくシェアしますね。

春・秋(成長期:ゴクゴク期)

気温が穏やかなこの時期は、蜜橘が一番元気に成長するシーズンです。水やりは「土が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと」が鉄則です。

「たっぷり」あげる理由、実は水分補給だけじゃないんです。鉢の中に溜まった古いガスや老廃物を水流で押し流し、新鮮な酸素を根っこに届けるという重要な役割があります。ですので、この時期にチョロチョロと遠慮がちに水をあげるのは逆効果。ジャバジャバと豪快にあげて、土の中をリフレッシュさせてあげましょう。

夏(休眠期:断水気味に)

日本の高温多湿な夏は、蜜橘にとって一番の正念場です。暑さで活動を停止して休眠状態に入るため、根っこはほとんど水を吸いません。

  • 頻度:月に1〜2回程度に減らします。
  • タイミング:気温が下がる「夕方から夜」に行います。昼間にあげると、鉢の中がお湯になって根が煮えてしまいます。
  • 量:鉢底から出るほどはやらず、土の表面が半分くらい濡れる程度(あるいは霧吹きで葉水)で十分です。完全に断水すると細い根が枯れてしまうので、「生きている根を維持する程度」の湿り気を与えるイメージです。

冬(停滞期:慎重に)

寒さで成長が止まりますが、完全に休眠しているわけではありません。ただし、水やりのタイミングには注意が必要です。

  • タイミング:必ず「晴れた日の午前中」にあげてください。夕方にあげると、夜間の冷え込みで土の中の水分が凍ってしまい、根を傷める原因になります。
  • 量:月に1〜2回、コップ半分程度の水を株元にそっと注ぎます。

「お水ください」のサインを見逃さないで
カレンダーで日数を数えるよりも、植物の顔色を見るのが一番確実です。
水分が満タンの時は、葉の粒がパンパンに膨らんで張りがあります。逆に水が不足してくると、葉の表面に細かい縦ジワが入ったり、粒が一回り小さくなったりします。

さらに重症化すると、下の葉から黄色く枯れ込んできます。シワが見えたら「そろそろお水が欲しいな」という合図なので、そのタイミングでたっぷりとあげると、翌日には嘘のようにプリプリに戻りますよ。

受け皿の水は必ず捨てること
どの季節であっても、鉢底から流れ出て受け皿に溜まった水は、すぐに捨ててください。溜めっぱなしにすると、そこから雑菌が繁殖したり、土がいつまでも乾かずに根腐れの原因になったりします。「水やり後は受け皿チェック」を習慣にしましょう。

実践的なドロサンテマム蜜橘の育て方と管理

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基礎知識という「守り」の部分が固まったら、次は植物と積極的に関わっていく「攻め」の管理についてお話ししていきましょう。教科書通りの環境を用意しても、生き物である以上、季節の変わり目やちょっとした天候の変化で、どうしても形が崩れてしまうことはあります。

特に蜜橘は成長のスイッチが入ると意外と動きが早く、環境の変化がすぐに姿に現れる正直な子なんです。「あれ?買った時と形が変わってきたかも…」と不安になることがあるかもしれませんが、そこで「失敗した!」と落ち込む必要は全くありません。

多肉植物の面白いところは、形が崩れてもリカバリーが効くこと、そして手を加えれば加えるほど、買った時よりも愛着の湧く自分だけの一鉢に育っていくことだと思います。

伸びすぎたら散髪(剪定)してあげればいいですし、元気がない時はサインを読み取ってケアしてあげれば、また必ずあのキラキラした笑顔を見せてくれます。ここでは、私が普段実践している「崩れた時の具体的な直し方」や、さらに可愛く仕立て直して増やすためのテクニックを、失敗談も交えつつ包み隠さずご紹介しますね。これをマスターすれば、もうドロサンテマムは怖くありませんよ。

茎が伸びる徒長の原因と切り戻し剪定の方法

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大切に育てていたはずなのに、気づけば「茎ばかりがヒョロヒョロと長く伸びて、葉っぱと葉っぱの間隔がスカスカになってしまった」という経験はありませんか?

これは「徒長(とちょう)」と呼ばれる生理現象で、実は初心者が一番陥りやすいトラブルなんです。「形が崩れてしまった…」と落ち込む必要はありませんよ。これは植物がだらけているのではなく、「光が足りないから、もっと光が当たる場所まで背伸びをして探しに行こう!」と必死に頑張っている証拠でもあるんです。

主な原因は以下の2点です。

  • 日照不足:これが最大の原因。室内管理でよく起こります。
  • 水のあげすぎ:光が弱い状態で水だけたっぷりあると、細胞が縦に間延びしてしまいます。

ハサミを入れる勇気が美しさを作る

残念ながら、一度徒長して間延びしてしまった茎は、どんなに日光に当てても元の引き締まった姿には戻りません。ここで必要になるのが、思い切って茎をカットする「切り戻し剪定(きりもどしせんてい)」です。

「せっかく伸びたのに切るのは可哀想」と思うかもしれませんが、実は切ることで株にとって良いことがたくさんあるんです。

切ると増える不思議(頂芽優勢の打破)
植物には「先端の芽(頂芽)を優先して伸ばそうとする」性質があります。この先端をカットしてあげることで、そのエネルギーが行き場をなくし、下の節から複数の「脇芽」が一斉に吹き出してきます。
つまり、1本切ると2本以上の枝が出てくるので、結果的に切る前よりもこんもりとしたボリュームのある株に仕立て直すことができるんです。

T流おすすめ!剪定のベストシーズンは「秋」

一般的に成長期である春と秋ならいつでも剪定は可能ですが、私が強くおすすめするのは「秋(9月下旬〜10月頃)」です。

なぜなら、ドロサンテマム蜜橘の最大の見せ場である「春の開花」に向けた準備期間だからです。春先に切ってしまうと、これから咲くはずだった花芽まで切り落としてしまうリスクがあります。

秋のうちに形を整えておき、冬の間にじっくりと日光に当てて株を充実させることで、春には枝数が増えた分だけたくさんの花を咲かせるという、最高のパフォーマンスを引き出すことができるんですよ。

どこで切ればいいの?
鉢のバランスを見ながら、お好みの高さで切って構いませんが、必ず「葉っぱ(節)が残っている場所のすぐ上」でカットしてください。葉の付け根から新しい芽が出てくるので、丸坊主にしてしまうと復活できない場合があります。

葉の粒が小さくなる理由と適切な対処法

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「購入した時はプクプクとした大きな粒だったのに、家で育てているうちにだんだん粒が小さくなってしまった…私の育て方が悪いのかな?」

これ、ドロサンテマム蜜橘を育て始めた方が必ずと言っていいほど直面する「あるある」なんです。でも、安心してください。実はその変化、「悪いサイン」の場合と、むしろ「最高の状態」である場合の2パターンがあるんです。この見極めができるようになると、脱初心者ですよ。

パターン1:これは成功!株が「締まる」という現象

園芸店で売られている苗は、商品を早く大きく見せるために、水分と肥料をたっぷりと与えられて育っています。いわば「メタボ気味」な状態なんですね。

それを私たちが自宅の日当たりの良い場所で、厳しめの水やりで育てると、植物は環境に適応しようと変化します。「無駄な水分を減らして、身を固くして乾燥に耐えよう」と防御モードに入るわけです。これを多肉植物用語で「締まる(しまる)」と言います。

  • 粒は小さいが、パンパンに硬く張りがある
  • 塩嚢細胞のキラキラが、以前より強く輝いている。
  • 茎の節と節の間隔が狭く、ギュッと詰まっている。

もしあなたの蜜橘がこの状態なら、粒が小さくなったのは「本来の野生の姿に戻った」証拠です。健全そのものなので、今の管理を自信を持って続けてください。

パターン2:これはSOS!水不足や根のトラブル

一方で、植物が苦しんでいるサインとして粒が小さくなることもあります。これは単純に体内の水分が維持できなくなっている状態です。

  • 粒が小さく、かつ表面にシワが寄っている
  • 触るとフニャフニャしていて張りがない。
  • 葉の色がくすんでいて、輝きがない。

この場合は、以下の3つの原因を疑って対処しましょう。

トラブルの原因と解決策リスト

  1. 単純な水切れ:
    土がカラカラなら、一度たっぷりと水をあげて様子を見てください。翌日ハリが戻れば問題ありません。

  2. 根詰まり(ねづまり):
    鉢底から根っこがはみ出していませんか?根が鉢の中でパンパンになると水を吸えなくなります。一回り大きな鉢への植え替えが必要です。

  3. 根腐れ(ねぐされ):
    土が湿っているのに葉がシワシワな場合は、根が腐って機能していません。腐った根を取り除き、乾いた土に植え替えて養生させる必要があります。

Tの見極めテクニック
「良い縮小」か「悪い縮小」か迷ったら、「指で優しくつまんでみる」のが一番です。ビー玉のように硬ければ合格、空気が抜けた風船のように柔らかければ要ケア、と覚えておいてくださいね。

挿し木で簡単にできる増やし方の手順

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剪定でカットした枝、そのままゴミ箱に捨ててしまっていませんか?それはあまりにも勿体ないです!
実はドロサンテマム蜜橘は、多肉植物の中でもトップクラスに「挿し木(さしき)」の成功率が高い植物なんです。「無限増殖」も夢ではありませんし、万が一親株が枯れてしまった時のための「保険株(バックアップ)」を作っておくという意味でも、挿し木は強くおすすめしたいテクニックです。

私が普段実践している、失敗の少ない「黄金ルート」の手順を詳しく解説しますね。

用意するもの

  • 清潔なハサミ(アルコール消毒済みがベスト)
  • 新しい土(肥料分のない、小粒の赤玉土やバーミキュライト推奨)
  • 小さな鉢やトレイ
  • (あれば)発根促進剤(ルートンなど)

絶対に失敗しない5つのステップ

  1. 【選定】元気な枝を選ぶ
    虫食いや変色のない、元気な枝を5cm〜7cmくらいの長さでカットします。先端の芽(成長点)が残っている枝を使うと、その後の成長がスムーズです。

  2. 【下処理】土に埋まる部分を整える
    土に挿すことになる下側の1cm〜2cm部分についている葉っぱを、手で優しく取り除きます。
    ここが重要ポイント!
    根っこは、この「葉っぱをもぎ取った跡(節)」から出てきます。葉がついたままだと土の中で腐る原因になるので、必ず綺麗に取り除いてください。

  3. 【乾燥】切り口を乾かす(最重要工程)
    カットした直後の枝をすぐに土に挿すのはNGです。切り口が湿っていると、そこから雑菌が入って腐ってしまいます。
    直射日光の当たらない風通しの良い場所で、2日〜3日ほど放置して、切り口をしっかり乾かしてください。切り口が白っぽく硬くなったら(カルス形成と言います)準備完了です。

  4. 【植え付け】乾いた土に挿す
    用意した乾いた土に、割り箸などで穴を開け、枝を優しく挿します。この時点では、まだ水は一滴もあげません。「土に固定するだけ」というイメージです。

  5. 【水やり】1週間待ってからスタート
    挿してから1週間〜10日ほど経ったら、最初の水やりを行います。この期間を空けることで、植物が水を求めて根を伸ばそうとするスイッチが入るんです。

成功のサインとその後
水やりを開始して2〜3週間ほど経ったら、茎を指で軽くつまんで、そっと上に引っ張ってみてください。
もし「抵抗感(抜けない感覚)」があったら、それは土の中でしっかりと根が張った証拠です!成功おめでとうございます。

十分に発根したら、徐々に明るい場所に移動させて、親株と同じ管理に切り替えていきましょう。小さくても一人前にキラキラと輝く赤ちゃん苗の姿は、本当に愛おしいですよ。

夏の蒸れと冬の寒さを乗り切る夏越し冬越し

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ドロサンテマム蜜橘の自生地である南アフリカと、私たちが暮らす日本とで最も環境が異なるのが「夏の湿度」と「冬の霜」です。

「せっかく綺麗に育っていたのに、季節の変わり目に急にダメになってしまった…」という悲劇を防ぐために、私が実践している季節ごとの防衛策をシェアしますね。これさえ守れば、日本の四季も怖くありません。

【夏】最大の敵「蒸れ」を回避する風対策

はっきり言いますが、日本の梅雨から夏にかけての高温多湿は、蜜橘にとってサウナの中でダウンジャケットを着ているような過酷な状況です。ここで一番大切なのは、水やりの量よりも「とにかく風を通すこと」です。

T流・夏越しの鉄則

  • サーキュレーターは必須級:
    無風状態が一番危険です。室内・屋外問わず、空気が淀まないように24時間サーキュレーターの風を回し続けるのが理想的です。

  • 置き場所の微調整:
    棚の奥や壁際は空気が滞留します。鉢を「棚の最前列」に置くだけでも通気性が劇的に変わります。

  • 吊るす(ハンギング)のもアリ:
    地面や棚板からの熱を避けるために、プラントハンガーなどで空中に吊るしてしまうのも、風通しを確保する最高の手段ですよ。

  • 枯れ葉の掃除:
    株元に落ちた枯れ葉は、湿気を吸ってカビの温床になります。梅雨入り前にピンセットで綺麗に取り除いておきましょう。

【冬】耐寒性はあるが「霜」は絶対NG

冬に関しては、多肉植物の中では比較的寒さに強いほうです。乾燥した状態であれば、0℃近くまで耐えるポテンシャルを持っています。しかし、油断は禁物です。

最大のNG行為は「霜(しも)に当てること」と「凍結」です。水分を多く含んだキラキラの葉っぱが凍ってしまうと、細胞壁が破壊されてジュレ状に溶けてしまい、もう二度と元には戻りません。

冬越しの安全ラインと注意点

  • 取り込みの目安:
    最低気温が5℃を下回る予報が出たら、迷わず室内の明るい窓辺に取り込みましょう。

  • 夜間の窓辺に注意:
    昼間は暖かい窓辺も、夜間は放射冷却で外気と同じくらい冷え込みます。夜だけは厚手のカーテンを閉めるか、部屋の中央寄りに移動させてください。

  • 暖房の罠:
    エアコンやヒーターの風が直接当たる場所は絶対に避けてください。人間にとっては快適でも、植物にとっては「超乾燥地獄」となり、一晩でカリカリに干からびてしまうことがあります。

注意すべきカイガラムシ等の病害虫対策

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ドロサンテマム蜜橘は、多肉植物の中では比較的病気に強く、丈夫な部類に入ります。しかし、そんなタフな蜜橘にも天敵は存在します。それが「害虫」です。

特に梅雨時期や、室内で風通しが悪くなっている時にひっそりと発生し、気づいた時には株が弱りきっていた…なんてことも。私がこれまでに遭遇した厄介な敵と、その撃退法を詳しくシェアしますね。

最大の天敵「カイガラムシ」

一番注意してほしいのが、この「カイガラムシ」です。蜜橘の細かい茎や葉の隙間に入り込むのが得意で、一度住み着くと植物の養分を吸い取り、排泄物で「スス病(葉が黒くなる病気)」を引き起こすこともあります。

こんなサインがあったら要注意!

  • 茎の分岐点や葉の付け根に、白い綿のようなフワフワした塊がある。
  • 茶色やベージュの、小さな貝殻のような粒がへばりついている。
  • 株の周辺がベタベタしている(排泄物)。

【対処法】
殻を被っている成虫には、スプレータイプの薬剤が効きにくい場合があります。
数が少なければ、柔らかい歯ブラシや爪楊枝を使って物理的にこそぎ落とすのが一番確実です。もし大量発生してしまった場合は、カイガラムシ専用の薬剤(マシン油乳剤など)を散布して窒息させる方法もあります。

乾燥時期に現れる「ハダニ」

夏場の高温乾燥した時期に発生しやすいのが「ハダニ」です。体長が非常に小さく肉眼では見えにくいですが、葉の裏に寄生して汁を吸います。

【サインと対処法】
葉の色がなんとなくあせて白っぽくなったり、カスリ状の傷がついたりします。ひどいと蜘蛛の巣のような糸を張ることも。
ハダニは水に弱いので、普段から夕方に霧吹きで「葉水(はみず)」をして湿度を少し補ってあげると、予防効果が高いですよ。

T流・最強の予防策「オルトランDX」

虫が出てから戦うのは精神的にも疲れますよね。なので、私は「出る前に防ぐ」ことに全力を注いでいます。

一番のおすすめは、植え替えの時に「オルトランDX」などの浸透移行性殺虫剤を土に混ぜ込んでおくことです。これを根が吸い上げることで、植物自体が「殺虫成分を含んだ体」になり、虫が一口かじっただけで死んでしまうというバリアを張ることができます。
これをやり始めてから、害虫トラブルが劇的に減ったので、個人的には必須アイテムだと思っています。

薬剤使用の注意
薬剤を使用する際は、必ずパッケージの説明書をよく読み、マスクや手袋を着用して換気の良い場所で行ってください。また、ペットやお子様がいる環境では特に注意が必要です。
症状が改善しない場合や判断に迷う場合は、園芸の専門家にご相談されることをおすすめします。

総括:ドロサンテマム蜜橘の育て方のコツ

ドロサンテマム 蜜橘 育て方14
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ドロサンテマム蜜橘は、その名の通り蜜のように甘い魅力と、柑橘のような爽やかさを併せ持った素晴らしい多肉植物です。最後に育て方のポイントを振り返っておきましょう。

  • 光:一年を通して直射日光によく当てる(真夏は半日陰へ)。
  • 水:土が乾いてからたっぷりと。メリハリをつける。
  • 風:蒸れ防止のため、常に風通しの良い場所で。
  • 土:水はけの良い多肉植物用の土を使用する。

最初は「難しそう」と感じたかもしれませんが、このキラキラした葉が日差しを浴びて輝く姿を見れば、きっと手間をかける価値があると感じていただけるはずです。ぜひ、あなたの生活にもこの小さな宝石を取り入れてみてくださいね。

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